当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
重機を保有して舗装工事を手掛ける会社から、設備更新への投資を行う前に譲渡を検討したいとのご相談です。地元の元請や協力会社との関係に加え、フィニッシャーやローラーを使って施工できる体制が論点となりました。稼働機械と施工班の確保を考える同業の舗装工事会社を候補として、設備と人材を一体で説明する準備を整理しました。
重視した条件
重視したのは、保有重機の実勢価値と、今後必要となる更新投資を混同しないことです。機械があるという説明にとどめず、稼働状況や修繕履歴、運転を担うオペレーターとの関係を確認事項にしました。リースの扱いや従業員の継続、取引先との関係も協議項目とし、設備の評価額だけで譲渡条件を判断しない進め方を検討しました。
整理したポイント
重機台帳、車検・保険、修繕履歴とともに、借入金・リース残高、更新費用の見込みを整理する方針です。決算書と月次試算表、工事台帳、工種別粗利、受注残や未成工事を用意し、重機がどの現場で収益を支えているかを説明することも考えました。不要資産、運転資金、未請求工事などを分け、設備保有と日々の事業運営の両面から検討します。
引き継ぎに向けた確認事項
引き継ぎでは、代表が担っていた配車や協力会社手配、職長と事務担当の役割を確認する必要があります。候補先の管理方法を導入する場合も、現場の段取りや担当者への負荷を踏まえて順序を考える方針です。主要取引先への説明、代表の関与期間、修繕や更新の優先順位をまとめ、機械の引渡しと施工体制の継続を合わせて協議する準備としました。
